心惹かれる結び

なぜか心を惹きつける、小さな「結び」。リボン、言葉、人とのつながり、そんな結びに感じたことを、綴ってみました。
一つ一つの結びに、思いっきり心惹かれるのはどうしてか。
ふと手に取ったお菓子の包みに、そっと結ばれたリボンがついていました。なんでもないような、細いリボン。だけどその結び目に、なんだか心がとまってしまったんです。「誰かがこのひと手間をかけてくれたんだな」って思ったら、胸の奥があたたかくなるような、不思議な気持ちになりました。私は昔から、「結び」というものに、なぜか惹かれてしまいます。
よくよく考えてみると、「結び」って、ただの形や動作以上のものなんですよね。そこには、人の気持ちや願いが込められている気がします。
プレゼントのリボンを結ぶとき、その人を喜ばせたいという思いがきゅっと込められる。おにぎりのラップを結ぶときだって、「おいしく食べてね」っていう、さりげない愛情がちゃんとある。
それに、「結び」には時間も含まれていると思うんです。
何かを始める前の気持ちや、終わらせるときの想いが、そこに残っている。
結び目をほどくとき、その時間がふわっと戻ってくるような気がすること、ありませんか?
身の回りをよく見ると、「結び」は意外とたくさんあって、それぞれにちがう表情をしています。
たとえば、風呂敷の結び目。
形も色もさまざまだけど、ひとつひとつに生活の知恵と美しさが込められていて、日本人の手仕事ってすごいなあと感じます。
そして言葉にも、「結び」があると思うんです。
文章の最後に添えられる「お元気でいてくださいね」とか、対話の終わりに交わす「またね」。そんな言葉たちも、心をふんわり結んでくれる大切な結び目だと思うのです。
人と人の関係もまた、結び目でできているのかもしれません。
出会いと別れの間に、何度も結んではほどいて、でもそのたびに確かに残るものがある。
縁とか絆とかいう言葉も、どこか「結び」と似た響きを持っていますよね。
たったひとつの結びが、誰かの心を、そっとあたためることもある。小さな結び目に、想いを込めることができたら、それはとても素敵なことだと思うのです。
そんなふうにして、今日も私は、何かを結んだり、誰かの結びに心をとめたりしながら暮らしています。
そして、ふとしたときに思うのです。「一つ一つの結びに、思いっきり心惹かれるのはどうしてか」って。きっとそれは、そこに込められた、目には見えないやさしさや時間に、気づくからだと…。

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